モラハラ記録 3歩目《味付けアドバイス編》
わがままの権化に見える夫だが、良い点もある。
そののひとつが、料理をするところだ。
結婚した当時は何もできなかったが、褒めながら少しずつ育て、今はパスタと肉を焼くくらいはできるようになった。ついでに皿洗いなども教えた。
仕事は経理も兼任している私の方が忙しいことも多く、24時をまわって地元の駅に着くことも少なくない。仕事は終電で一旦切り上げ、一緒に帰ることが多い。
そんな日常だから、帰宅したらできるだけ早く夕食を済ませ、風呂に入り、最低限の家事をして寝るというサイクルになる。
なのでよくワーキングマザーの方が嘆いておられる「俺の晩飯は?」などと聞かれることはなく、夫が作る間に私は洗濯、夫が風呂に入っている間に食器を片付ける、など(一応)分業している。
その日は夫が気に入っているレシピの鶏を焼く料理を作ってくれた。
そしてその日はレシピに俺流のアレンジを加え、なかなかの美味しくない味になっていた。
気に入ると同じ料理を一週間に何度も作るのには閉口するが、作ってくれる物に対してけして否定しないようにしている。(当たり前か)
だが、その日は食後に感想を聞かれたので、「これはこれで悪くないけど、○○ベースの味に、△△はあんまり相性がよくないのかも。なぜなら…」
そこで怒り点火。
夫は自分でも美味しくないと思っており、「そうでもないよ。美味しいよ」と褒めてもらいたかったのは分かっている。
だが、けなすのではなく、料理の基礎知識として、調味料の組み合わせを伝えようとしたところ、「こんなに頑張っているのに否定された!」と受け取られ、点火した次第。
その後はお決まりの面倒なやりとりがはじまる。
「おまえが余計なことを言うからこんなことになる」「こんな気持ちにさせたのは、だれが悪いのか、俺か!」「おまえは賢いから、俺が何を言われたら怒るか分かっているはず、配慮しろ」など。
火に油を注がないように、自分がヒートアップしないように努めて対応したが、まとめると、夫がいつ、何の言葉で機嫌悪くなるかを察して発言しろ、ということであった。
王様か。